不思議なパワー宿る世界の建築物

日本には神社・仏閣など神や仏を祀る社が多数あります。神社と寺院の両方を含めての呼び方として、『神社仏閣』という言葉が使われますが、これは神(かみ)の社(やしろ)仏(ほとけ)の閣(たかどの)と分けて読むことができます。社は、祠(ほこら)の意でもあり、また閣(たかどの)は、いわゆる立派な御殿を指す言葉です。要するに両方とも建物を意味していることがわかります。つまり、神社仏閣とは神様を祀っている建物と仏様を祀っている建物だと言うことができ、最初の二文字で神道(神社)を、続く二文字で仏教(寺院)を表し神社及び寺院を総称しています。

特定の神様や宗教を持たず森羅万象に対し見えないパワーを感じることが多い日本人特有の感受性と言っていいかは分かりませんが、『神社仏閣』が開運に導く場所(パワースポット)として取り上げられることも度々あります。『神社仏閣』を訪れる機会も多くなるこの時期、今回は国内外のパワースポットをご紹介させて頂きます。

1.金運UP

■富の泉/Fountain of Wealth(シンガポール) 

 古くから交易拠点として栄え、国際都市であるシンガポール。シンガポールのマリーナ地区サンテック・シティ・モールの敷地内にある『富の泉(Fountain of Wealth)』(1995年建造/1998年ギネスブック認定)は風水を基に設計された世界最大の噴水です。風水では水は財力や金運の象徴とされるため、周囲の高層ビル群を指に見立て掌で金運を掴む様子が設計されたと言われています。右手でこの噴水の水を触りながら3周円を描くことで、金運や財力が上がるパワースポットとして観光名所となっています。1点、噴水に触れられる時間が決まっているため施設のHP等での事前チェックをお忘れなく…。

 

2.仕事運
■チャージング・ブル/Charging Bull(アメリカ)

彫刻家アルトゥーロ・ディ・モディカ(Arturo Di Modica)氏により1986年のブラックマンデー(NY株式暴落)で落ち込んだアメリカ経済の株価上昇を願い制作されたブロンズ像の雄牛。この躍動感溢れるシルエットだけでもパワーが漲っていますが、更にウォール街の証券マン達が証券相場の「bull market(ブル・マーケット)」と「Bull(雄牛)」を掛けて毎朝出勤時に株価上昇や仕事の成功を銅像に触りお願いしていたことが広まり、パワースポットとして世界的にも有名になったとのことです。はじめは1989年12月、ニューヨーク証券取引所前にゲリラ設置されましたがその後、人々の熱い抗議により現在のボウリンググリーンに落ち着いたとのこと。そういう、逸話にも底知れぬパワーを感じますね。

3.健康運

■マチュ・ピチュ遺跡/Machu Picchu Ruins(ペルー)

ユネスコの世界遺産にも登録され世界的にも有名な観光地の一つでもある「マチュ・ピチュ遺跡」は世界で最も美しい古代遺跡の一つとされています。標高2,280mの頂上にあるため山裾からは決してみることのできないため「空中都市」とも呼ばれその絶景は見る者の心を清め、浄化すると言われています。未だに何故、インカ帝国の都クスコの北西約114kmの隔絶された山中に都市が築かれたのかさえ解明されていないマチュ・ピチュ遺跡の中で最も高い位置に置かれた花崗岩『インティワタナ』(=「太陽をつなぎとめる場所」)は最大のパワースポットと言われており、石の上に手をかざすと神聖なる力を受け取ることができるとのこと。

4.恋愛運

天后廟/てんごうびょう/Tin Hau Temple(香港)

『天后廟/Tin Hau Templeは香港各所にある寺院で、実に様々な神様が集う場所です。中でも最大なのはレパルス・ベイ(香港島の南に位置するビーチ)にある天后廟です。「月下老人」という神様が愛と結婚を預かることや月下老人の横にある「姻縁石」を撫でると「1,000里離れた男女でも、縁があれば巡り会える」という言われがあるなど恋愛成就のパワースポットとして多くの人が訪れるとのことです。日本の神様とは異なり非常にポップでカラフル、テーマパークのような神様が何とも香港らしいと感じます。が、これは子供にも神様とはどの様な存在なのかを分かりやすく体現し、風水を基本とした宗教観を様々な姿・形に変えて見せることで、神聖な存在である神様を身近に感じさせてくれていると言えるのかもしれません。

因みに、レパルスベイはハリウッド映画の名作「慕情」の舞台にもなった場所。気になった皆さまは是非、映画もご覧になってはいかがでしょうか。

最後に、「とにかく総合的に開運したい!」という皆さまに

5.開運

■高山稲荷神社(日本)

青森県つがる市にある「高山稲荷神社」は日本海の眺望素晴らしい高台にあり、百有余段の石段を登り拝殿に出ると眼下には龍神を祀る龍神宮、周辺には神苑、その先には幾重にも連なる千本鳥居と美しい日本庭園が広がります。この千本鳥居を抜けると祠や神様の使いであるお狐様が並び別世界へ迷い込んだ様な幻想的な景色が飛び込んできます。

五穀豊穣、海上安全、商売繁盛の神様として大変ご利益があると言われていますが他にも家内安全、漁業、道中守護、病気平癒などあらゆる信仰で知られており、霊験あらたかな稲荷神社として日本各地から多くの人が訪れるとのことです。

 

国内外のパワースポットいかがでしたか?新型コロナウィルスの影響で移動や渡航制限が引き続く中ではありますが、世界のパワースポットをご覧頂き、皆さまには少しでもHappyな気持ちになって頂けましたら大変嬉しく思います。

◆出典元

https://sunteccity.com.sg/

http://www.chargingbull.com/

https://worldheritagesite.xyz/machu-picchu/

https://www.hongkongnavi.com/miru/125/

https://takayamainari.jp/top.html

 

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