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香港No.1デベロッパーHenderson Land “BAKER CIRCLE ONE”のクラブハウスデザインをGARDEが手掛ける!

香港No.1デベロッパーであるHenderson Landがホンハム地区の大型再構築複合プロジェクト“Baker Circle”のファストフェーズであるBAKER CIRCLE ONEのクラブハウスのデザインをGARDEが手掛けました。

〝Blooming″(=咲く)をコンセプトにしたクラブハウスには、“和”を感じる要素を採用。ミニマルで新鮮なシェアスペースをデザインしました。

6月21日(火)には香港メディアに向けた大規模なプレス発表も開催され、GARDEからも取締役の室とデザインディレクターの齋藤がリモートで参加しました。

ということで、今回はデザインを担当したデザインディレクターの齋藤新にBAKER CIRCLE ONEのクラブハウスのデザインについてインタビューを行いました。

■デザインコンセプトについて

先ず、クライアントから日本をモチーフにしたデザインが出来ないかという要望を受け、普通に和の空間を香港で再現しても色物になってしまうので、日本的な要素を取り入れた一風変わったデザインを提供することにしました。

その中で光の陰影をキーワードにしながら、花びらの様な有機的な空間に包まれる、エレガントな空間をデザインしました。365日の時間や季節の移ろいを感じる…そんな空間です。そこで〝Blooming=私のプライベートな花園に咲く花″をデザインコンセプトに、そして花びらの柔らかでエレガントなカーブをモチーフにその、流動的で優しい雰囲気を素材感、色味、照明により演出しました。

例えば、あまり強い照明は用いず、間接光を多用したことがあげられます。壁面や天井は可能な限りシンプルにし、そこに間接光が映し出した花びらや緑の陰影が広がることで空間に深みのある安らぎを与えました。

もちろん、それぞれの季節の環境的な影響は受けるものの、それをプラスと捉え、季節や時間の変化により生まれる一瞬一瞬をご体験頂くこともお楽しみ頂ければと考えています。

■Baker Circle Oneのクラブハウスデザインの特徴

友人や家族、住人たちが思い思いのスタイルや趣味趣向で利用することができるよう、3棟それぞれに異なる機能や目的を持つシェアスペースをデザインしました。屋内にはヨガスペースやライブラリーといったカルチャーアクティビティ…、屋外には屋上庭園やフルーツガーデン、BBQサイトやプレイグラウンド、アーバンファームなどと言ったアウトドアアクティビティ…。非常に個性的で且つ満足度の高い空間が完成しました。

■ラウンジデザインについて

(Image1)

今回、3棟それぞれのラウンジをデザインしました。今回は、うち2棟のラウンジデザインについてお話します。

まず、1棟目のデザイン(Top Image)ですが、こちらは、自然の持つ生命力そのままを描いたかのような美しい桜の木が印象的な屋外と屋内は敢えて仕切らず、一つの大空間に見立てています。屋外と屋内の境を無くすことで、狭い香港の住環境の中で最大限に広く豊かに使えることを念頭に計画しました。また、利用者の多様な用途を叶えるため、壁側はマルチファンクションウォール仕様にしました。多様な使い方に応え、空間をシェアするという事が色濃く出ている点となっています。また、3Fのルーフトップガーデンに続く階段は大胆に曲線デザインとすることで空間に柔らかさを表現しました。

次に、2棟目のデザイン( Image 1)ですが、より和を感じることが出来ることを意図してデザインし、格子や行燈風の壁面、荒々しい仕上げの石などを使用することで陰影をさらに強調したデザインとなっています。

フローリングと天井のデザインは敢えて切り替えることで、空間にメリハリを持たせ心地よく時間を過ごすことができ、安らぎを感じる空間を完成させました。

■Yoga Roomデザインについて

カルチャーアクティビティの一つとして、ヨガルームをデザインしました。四方が見渡せる大きな窓からはたくさんの自然光が注がれ、また明るさを抑えた照明と曲線的なデザインが印象的な天井からは開放感がある柔らかな光が心身を柔らかに包みこみます。

また、木の温もりを感じるフローリングは身体だけでなく心もリラックスできる天空のヨガスペースと言えるかもしれません。

■ライブラリーデザインについて

全体をアースカラーで統一した空間には、フィン状の壁面や波状の格子、花びらを模した天窓を採用しました。天井からは水面の輝きに似たキラキラとした自然光が降り注ぎ、緑溢れるフルーツガーデンのあるバルコニースペースからは植物たちの呼吸を感じることもできます。大都会にいながら、自然に包まれたような贅沢体験が叶う空間を創り出しました。

■アートスペースデザインについて

木をベースにしたシンプルな空間には柔らかな自然光が差し込み、様々なアート作品とともに、ゆっくりとした時間の流れを感じて頂けると考えています。
ラウンド状のパーツを組み合わせた天井や木製の椅子などを採用することで、子どもの頃に庭先で自由な創作をしたことを思い出すような、遊び心を盛り込みました。
日頃の喧騒を忘れ、心を落ち着かせることができる優しい空間になればと考えデザインしました。

■Staycation Roomデザインについて

まだまだ、自由な海外渡航が制限される中、非日常体験を味わえる〝和″を体験頂ける空間をデザインしました。畳や格子、和紙照明など視覚、嗅覚ともに〝和″を感じる素材を採用することで、ミニマルで無駄のない〝和″を表現することにつなげました。

■ジムスペースデザインについて

大きく開けた窓からは燦燦と外光が差し込み、外装部分にスカイライトを設けることで、開放感のある空間としました。日差しの調整にはローマンシェードを採用することで、光の量を調整するようにしました。
柔らかなカーブをアクセントにした壁は日本の屏風をモチーフにしています。ここでも〝和″を感じて頂ければと考えています。

■Desiner Profile

~歴史とカルチャーが交差する京都三条におとなの好奇心と遊び心を刺激する空間が誕生~プリンス スマート イン 京都三条のデザインをGARDEが手掛ける

2022年4月4日(月)に開業した「プリンス スマート イン 京都三条」の内装部分のコンセプト立案、基本計画、基本設計、監修を手掛けました。

■ホテルの最大の特徴は、立地、ロビーデザイン、ICT/AI技術導入によるシームレスサービス・・・・

京阪本線「三条」駅や京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅からも徒歩圏内に位置し、京都観光はもちろんビジネスにも大変利便性の良い場所に建つ「プリンス スマート イン 京都三条」。現代の町家をイメージし、京町家の特徴とも言える格子戸、出格子などを組み合わせて構成されたファサードは決して華美ではないが、美しいリズムや動きを感じる洗練されたデザイン。京都滞在への期待感を喚起する要素の一つとなっています。

ホテルエントランスからロビーにかけてはシームレスな空間を作り出すことで、シンプルで開放感のある空間をデザインしています。併せてロビーエリア、チェックインエリア、レストランが一つの空間となるようデザイン、ICT、AI技術との組み合わせにより空間と機能性がマッチした快適空間を完成させました。

内装デザインは〝温故知新″をテーマに京都に所縁のあるアーティストのコラージュと金箔で仕上げた壁面アートや京都の東西南北を守る四神(北の玄武、南の朱雀、東の青龍、西の白虎)をイメージした積木アート、鴨川の土手に見立てたステップシートなどの演出を施すことで京都ならではのモダンな伝統や文化の匂いを感じつつ、現代の洗練されたアートデザインも肌身で感じることができる唯一無二の空間となっております。

観光、ビジネスなど様々なシーンの拠点として多くの人が訪れる京都、三条の地に長い歴史や文化を感じながら、最新技術の活用によりスマートで且つ機能性に優れた空間を持つ新たなホテルが生まれました。

■デザインコンセプト/キーワードは〝いびつさ″〝なつかしさ″〝ギャップ″

現代の町家をイメージしたファサードの持つ世界感を残しつつ緩やかに視界を制御しながら、シンプルでモダンなロビーへお客様を誘うため、暖簾状のスクリーンを設置。目前の巨大なタッチスクリーン、そして土間を進むと自動チェックインカウンターへ…無駄のないストレスフリーな動線を進んだ先には突如、瑞々しい山林を再現した中庭が現れまるで1枚の絵画を見ているような不思議な感覚に陥ります。

 

 

 

 

■大空間のデザインは〝温故知新″がテーマ

コンクリートやデッキプレートなど無機質で現代的なインダストリアル素材の中に、むきだしの照明や製材から100年以上経過した古材のビックテーブルなどのマテリアルや調度品を混在させることで温かさや懐かしさを持つ時間の経過、温故知新を表現しました。

 

 

 

 

■〝三条の温故知新″空間プロジェクト

本案件では、京都に所縁のあるアーティストと共に空間創造を実施しました。テーマは伝統や文化が息づく京都〝三条の温故知新″。作品や表現が空間と共存することにより、〝アートスペース″という枠では片づけることができない第六感を刺激する場所を生み出しました。
◆プロジェクトメンバー
齋藤新 Arata Saito GARDEデザイン事業部 デザイン課 デザインディレクター 一級建築士

東京にてブランド設計施工物件を中心に活動した後、2013年より香港事務所、アジアパシフィック事業部に所属。中国、東南アジアを中心に、中国・広州K11のVIPエリア、The Royal Park Canvas – Ginza 8など、商空間のみならずホスピタリティ空間まで幅広く携わる。2020年より東京本社に戻り、引き続き海外物件を中心に従事。

 

大谷 貞 Makoto Otani GARDEデザイン事業本部 大型デザイン課 デザイナー

2016年入社後はブランド事業本部PM課でインポートブランドの国内出店における内装工事のマネジメントを行う。2019年ブランド事業本部設計課にて、アパレルからコスメなどインポートブランドのローカルアーキテクト業務に携わる。2021年からは国際デザイン事業本部に所属しアパレルショップから大型商業施設、ホスピタリティのデザインを中心に国内外問わず様々なプロジェクトにデザイナーとして参画。

アーティスト#1.  横山徳 Nori Yokoyama アートディレクター/グラフィックデザイナー 

2007年多摩美術大学美術学科グラフィックデザイン学部卒業。アートディレクション・グラフィックデザイン・イラストレーションを軸に紙媒体・Web・映像・空間等多岐に渡り活動。 2017年(株)TANT設立。オリジナルジュエリーブランド「ikue」を企画・制作・販売中。DFA Design for Asia Awards、GOOD DESIGN AWARD、東京ビジネスデザインアワードなど多数受賞。 http://noriyokoyama.com/

 

 

 

 

●横山さんからのコメント
長い歴史の間、常に日本の文化の象徴として存在する「京都」。
その中でも三条周辺の地区は、伝統がベースにありつつも、様々な文化が交差してきた非常に熱量の高い場所です。まさしく「温故知新」という言葉を体現するような町であると思い、訪れた方々にそのコンセプトがストレートに伝わるアートを巨大な壁一面に描きたいと思いました。様々な時代背景を持つ書やアート、娯楽や文化を描いた現代の印刷物、大衆紙等を京和紙に印刷し、描き、コラージュし、その上に箔を施す等、長い時を経て築かれた「京都」を圧倒的な作業量で再構築しています。

アーティスト#2.  等 徹彦 Hitoshi Tetsuhiko  (株)アソシエイテッド・アーツ代表/アートディレクター

1991年に(株)アソシエイテッド・アーツ設立。建築とアートの融合を目指す独自の視点をもとに公共施設をはじめとして、集合住宅・オフィス・教育・ホテル・病院・スポーツ・商業施設等のアートプロジェクトに参画。プロデューサー/アートディレクターとして今まで300以上のプロジェクトに関わる。主なプロジェクトとして「秋田県立大学」「品川セントラルガーデン」「京王プラザホテル オーバードホール」「箱根・強羅 佳ら久」など多数。

http://www.a-arts.co.jp/

 

 

 

 

●等さんからのコメント
本作品は吉良ゆりな氏の作品「Stock213」を元にReconfiguration&Resizingを通し今回のテーマに合わせカスタマイズしたアートワークです。何故、〝積み木″なのかですが、積み木のような形は我々を幼い頃のノスタルジックな気持ちにさせてくれます。一方、木を積み上げることが千年以上に渡る京の文化、街へのオマージュにもなると考えたからです。今回は積み木アートで京都の東西南北を守る四神(北の玄武、南の朱雀、東の青龍、西の白虎)と京都御所を表現しました。文化の多様性を尊重しつつ、それぞれのエネルギーを均衡や調和や新しい価値に変えてしまう京都の懐の深さ、京の街の不思議をアートワークを通して感じて頂けることを期待しております。

■ロビー/レストランエリアデザイン 新旧MIXによる異・懐・隔の空間

天板に製材から100年以上経過した欅の古材をモザイク状に貼り込んだビックテーブルには、伝統的なボヘミアンクリスタルのクラフトマンシップと革新的な技術により彫刻のような美しさを持つ照明器具LASVIT製のシャンデリアの光が優しく反射する。新旧MIXの異なるいびつさや異なる感触を緻密に計算し蓄積することで、他には類を見ない独自空間が完成しました。空間デザインの力によりこの場所から新たなコミュニティが育まれていくことも我々のテーマです。

 

 

 

 

■ゲストルームデザイン ここが癒しの場、ここが京都滞在の起点

プリンス スマート インブランドの意匠である傾斜を床にあしらい、連動する形で壁面の壁紙を切り替えることによる視覚効果が客室をより広く且つスタイリッシュな空間に見せるようデザイン。
東山をモチーフにした壁紙を採用することで、客室にも京都三条らしさを光らせました。シンプルな室内をプラスに捉え京都滞在を今まで以上にアクティブに楽しんで頂けるような空間作りをテーマにデザインしました。

 

 

 

 

我々はデザインを通し、多くの方々が「プリンス スマート イン 京都三条」に出入りし、それがまた京都三条の新たな風景の一部になる(歴史)となり綴られていくことを期待しております。

◆プリンスホテル「プリンス スマート イン 京都三条」
京阪本線「三条」駅から徒歩約8分、京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」駅から徒歩約5分という京都の中心からも利便性の高いロケーション。地上5階建ての客室棟には137室の客室があり現代の町家をイメージした外観や京都をモチーフとしながら現代的で斬新なデザインのロビー、ICTやAI技術の導入によりシームレスなサービスを提供しているプリンスホテルの次世代型ホテルブランドである。京都市内では2021年5月31日に開業した「プリンス スマート イン 京都四条大宮」に続き2店舗目となる。

◆施設概要
正式名称:プリンス スマート イン 京都三条
所在地:京都市中京区御幸町通三条上る丸屋町325番地
敷地面積:約1,025.83㎡
法定延床面積:約4,149.73㎡
構造・規模:鉄骨造 地上5階
竣工:2022年1月31日
客室数:137室(ツインルーム105室/ダブルルーム32室)
客室面積:16.27㎡~25.98㎡
付帯施設:レストラン(66席※ロビーエリア含む)、ランドリー

建物所有者:KRD丸屋町開発特定目的会社(アセットマネージャー;関電不動産開発株式会社(大阪市北区))
運営:株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド(本社:東京都豊島区)
設計・監理:株式会社東洋設計事務所(本社:京都市中京区)
設計監修:株式会社魚谷繁礼建築研究所(本社:京都市下京区)
施工:東急建設株式会社 関西支店 (大阪市北区)
内装監修:株式会社GARDE(本社:東京都港区)
Photo:@Yohei Sasakura

◆業務内容
内装コンセプト立案、内装基本計画、内装基本設計、内装監修

 

北京西単大悦城2F・宝飾テーマゾーンのインテリアデザインをGARDEが手掛ける!

2021年9月30日、北京都心部にあり、有数の商業エリア・西単に建つ西単JOY CITY(大悦城)の2Fに新たに宝飾ゾーンが誕生しました。JOYCITYはGrand Joyが中国全土に展開するショッピングセンターであり、西単JOY CITYはその中でも売上と知名度が特に高い中核店舗です。

今回弊社は、若者層をメインターゲットに据えた宝飾品ブランドを施設の一角に集約させたブランド編集テーマゾーンの、基本計画、基本設計、実施設計、設計監修を行いました。従来の宝飾売場の様な、高級感を重視し、重厚感、クラシカルな空間作りといった若年層が敬遠しがちなブランドイメージの空間デザインを払拭し、気軽に立ち寄れるカフェスペースなどをブランドミックスし、多様性を持ったマイファーストスペースを創出しました。

デザインコンセプトのキーワードは、宝飾品が持つ特性から導き出した①Mine(採掘/私の)と②Shine(宝飾品の輝き/人生の輝き)とし、そこに“柔らかさ”、“明るさ”、“清潔感”、“落ち着き”を感じる坑道をイメージした空間を作りだすことでゾーンとしての一体感を表現しました。

一方で、各ブランドが持つコンセプトや空間表現も失わないことも意識し、ゾーンとしての統一感と各ブランドの個性を両立させ、新たな空間を完成させました。

◆デザインコンセプト

今までにない新たな空間づくりと、それがいかに商業施設と融合できているかがデザインを考える上におけるインスピレーションの源です。今回、宝飾品が持つ特性から導き出した①Mine(採掘/私の)と②Shine(宝飾品の輝き/人生の輝き)をキーワードとしそこに“柔らかさ”、“明るさ”、“清潔感”、“落ち着き”を感じる坑道をイメージした空間を作り出すことをデザインコンセプトとしました。

◆デザインキーワード

#1.Mine(採掘/私の)

Mine”には “採掘”という意味だけでなく「私の、私の専用の、私の家族」という意味もあります。この空間が、ここに訪れたその方自身やその方の大切な人、大切な家族にとっても特別な思い出が見つかるような、身近で温かみのある空間でありたいと考えました。そのために、心の一番やわらかいところに触れるような、やわらかくてエレガントな演出を空間に施しました。

#2.Shine(宝飾品の輝き/人生の輝き)

貴金属の特別な輝きをはじめ、意志、活力、神秘、未来を導き出す人生の輝きの意味も持たせました。ゴールドジュエリーが放つ輝きは、雲の隙間から放たれる光と光点により空間に表現しました。

◆空間演出

空間全体には巧みにリボンを活用。曲がりくねる坑道がリボンのような柔らかさを加えることで訪れる人を自然にゾーンの奥へと導きます。誰もが探検・発見をするように枝分かれした各店舗へ引きつけられます。店内の光は、店先の間仕切りに設けられた不規則な大きさの穴から通路に漏れ出て輝きを放ちます。ゾーンは1つのアイランドショップとその周りを8つのリテールで構成しています。アイランドショップはリテールとカフェの組み合わせにすることで気軽に立ち寄れるカフェスペースも含めたBrandMiXの空間をデザインしました。入り口付近には誰でも利用できる共有スペースを設け空間を仕切らずオープンにすることでジュエリーエリアへ自然な動線を生みます。

また、美観の創造として、希望と未来を意味する小さな植物の景観を置き世界的に流行しているコロナウィルス感染拡大防止対策とコロナが1日も早く収束することへのメッセージを表現しました。常緑の自然苔を組み合わせて高低差のある丘を作り、パブリックエリアに点在させることで、シンプルでありながら神秘的で、静かさに癒される庭園風ショッピング体験空間を完成させました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■デザイナー紹介
亀川 真人  Masahito Kamekawa
デザイン事業本部 大型デザイン課 シニアデザイナー

百貨店、ショッピングモール等大型商業施設を中心に、国内外での実績多数。阪急梅田本店建替PJ 1F~3Fの基本計画、心斎橋大丸建替えPJ 4F~5F及びB1ファッション雑貨の基本計画・基本設計等に携わる。北京の商業施設JOYCITYの“Joy Yard”でAsia Pacific Property Award 2016、またJOYCITYの2F靴売場でArchitizer A+ Award 2017のArchitecture+Brandingカテゴリーで特別賞を受賞。直近の実績としては、蘇州Joy Breezeの基本計画、北京Joy Breezeの基本計画・基本設計等がある。

 

■業務内容

基本計画、基本設計、実施設計、設計監修

■物件情報

名称:北京西単大悦城 2F宝飾テーマゾーン

正式開業:2021年9月30日

所在地:北京市西城区西单北大街131号

区画面積:2F 1700㎡

 

 

延吉百貨大楼(Yanji Department Store) 6階キッズ、リビングフロアのリノベーションデザインをGARDEが手掛ける!

吉林省内の延边自治州、延吉市にある高級百貨店「延吉百貨大楼」は、コロナ禍においてもエリアトップの収益を誇り、延吉市を代表する百貨店です。

そんな延吉百貨大楼(Yanji Department Store)がフロア毎のリノベーションプロジェクトを始動。最初の改装フロアとなる6階フロアにおいてGARDEは基本計画、基本設計、実施設計、設計監修、照明設計を行いました。

6階は元々リビング関連商品のみで構成されていましたが、そこに建物と建物の間のブリッジに設置されていたキッズ関連商品売り場を移転することで、ファミリー層をターゲットとし、家族で訪れたくなるリビング、キッズフロアへの昇華へつなげました。

今回、フロアを大きな家と捉え「Resort House=大人も子供も 楽しみながらくつろげるリゾート感のあるみんなが集うおうち」というデザインコンセプトを立てました。そこに“包み込むような優しいフォルム(Soft Form)”、“自然を感じる素材(Natural Material)”、“温かみと開放感を感じる光(Sun Light)”といった構成要素とゾーン毎に異なるテーマを持たせることで、統一感がありながらも様々な”部屋”を行き来し、楽しく回遊している様な空間を構成しました。

全体を通し淡い色を使用することや、丸みのあるフォルムの採用、木を多用することなどで、構成要素である“包み込むようなやさしさ”や“自然を感じる素材”“あたたかみと開放感”を演出しています。

リビングゾーン、キッズゾーン共に、天井意匠の切り替えにより、寛ぎと温かみを感じるリゾート感のある家のような空間を構築しています。

リビングゾーンは温かみのあるフローリング、自然を感じるタイル、木と左官の素材感と風通しの良さを感じる意匠照明、一方キッズゾーンは特徴的な造形と淡いカラーリング遊び心のある天井デザインを採用したPOP UPな空間、天井から降り注ぐ葉を感じながらお散歩気分で歩く中庭をイメージした空間、照明をモチーフにした柱で明るくて温かな子ども用リビング空間、適度な仕切りと温かみのある木で作られた子ども部屋空間、陽の光のような柔らかな照明により屋外の遊び場の様なテラス空間とまさに、家族で集いたくなる空間が誕生しました。



■デザイナー紹介

山本 豊 Yutaka Yamamoto
デザイン事業本部 事業部長 シニアディレクター

百貨店等大型商業施設・環境デザイン及びディレクションを中心に活動。阪急うめだ本店建替えプロジェクトでは売場環境デザインを手掛け 西宮阪急では全体ディレクションをおこなう、銀座三越全館改装では3・4Fのデザインを担当。海外では ソウルのDOOTA全館改装、PARKSONジョホールバル新店などを担当。2019年には新宿伊勢丹5F Watchを担当、2021年開業の寧波阪急では統括デザインディレクターをおこなうなど 国内外の大型商業施設の経験を豊富に持つ。

若山晃久/Akihisa Wakayama
デザイン事業本部 大型デザイン1課 チーフデザイナー

国内の設計事務所にて、大型商業施設のデザインに従事した後、2021年ギャルドに入社。百貨店等大型商業施設を中心にデザインを行う一方、専門店等も多数手がける。
現在はアジアのプロジェクトを中心に幅広く活動を行っている。

■業務内容

基本計画、基本設計、実施設計、設計監修、照明設計

■物件情報

名称:延吉百貨大楼6Fリノベーション(キッズ、リビング)
正式開業:2021年11月20日
所在地:吉林省延吉市光明街608号
区画面積:6F 7,567㎡

2021年9月30日(木)中国・天津に新たなショッピングミュージアム 仁恒(レンハン)伊勢丹A館がグランドオープン。共用部のデザインをGARDEが提供。

経済成長著しい中国でも有数の大都市・天津に誕生した仁恒(レンハン)伊勢丹はA館・B館・C館の3館の商業施設(A館:7層/B館:2層/C館:7層)とレジデンス(A館・B館の上層部)、オフィス(C館の上層部)で構成された商・住・職一体型の大規模複合施設です。3つの館は、連絡通路によって往来できる構造で、各館の地下には駐車場も完備されており、お客さまにとって回遊性・利便性の高い構造の商業施設です。

また、地下鉄2号線「東南角駅」直結という好立地で、地下鉄4号線(2021年末開業予定)後には更なる集客が見込まれています。周囲1Km圏内には天津有数の高級住宅街や中国一流企業が集積するオフィスビル、北部には「古文化街」、東部には「イタリア街」など観光地でもあるため、天津の新たなランドマークとなることが期待されています。

9月30日(木)にグランドオープンを迎えたA館は食品からライフスタイルまで多くのカテゴリーが網羅され、中国でも人気の高い日本のコンテンツ、商品が豊富に揃います。「ショッピングミュージアム-Value Up Your Moment-」をコンセプトに、全てのお客さまにとって価値のある時間、生活をより豊かにするお手伝いができる空間のご提供、お客さまの記憶に残る新しいショッピング体験のご提供を叶える空間となっています。

今回、弊社は「Quality of life~顧客の新しいライフスタイルのヒントとなる場の提供~」と言うMALL CONCEPTを受け、B2F 1F 3Fにおいて上質で洗練された百貨店の要素と多様なニーズに応えるショッピングセンターの要素がクロスオーバーする空間=「Shopping Museum」のフロアコンセプトから計画・設計を行いました。

また、Store Design Conceptは「ライブエクスペリエンス・MUSEUM」とし、各フロアにテーマゾーンを設けテーマにあった演出を施すことで世界観の訴求や専門性の強化を図りました。一例として、1F化粧品フロアではデジタル体験型ストア導入による近未来的美容体験を実現。併せて、フロア全体を曲線的な形状にすることで“女性的な優しさや温もり”、“近未来感”を表現すると共にフロアを回遊する楽しさの演出につなげました。いつ来ても何か新しい発見に出会える、ここに来ること自体が楽しみな空間が完成しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■業務内容
B2F・1F・3Fのフロア設計:基本計画、基本設計、実施設計、監修、建設調整 その他のFFE提案。
B2Fスーパーマーケット/B1F自主売場/2F自主セレクトショップ/3F自主売場(玩具、靴)/4F VIPラウンジの基本計画、基本設計、実施設計、監修、建設調整 その他のFFE提案。
■物件情報
名称:仁恒(レンハン)伊勢丹
正式開業:2021年9月30日 ※A館のみ
所在地:中華人民共和国天津市南開区東馬路137号、139号
店舗面積:約58,000㎡(A館:地下2階、地上5階)

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