Event

ミラノデザインウィーク、ADF×ミラノ建築家協会×GARDE合同展示会レポート

6月8日(水)GARDE ITALY S.R.L.のショールームにて「ADFミラノサローネデザインアワード2022」にて最優秀賞の作品展示やミラノサローネ審査員や各国メディア、イタリア企業へのプレゼンテーションを行うレセプションパーティーを開催。小雨の中100名程の皆様にご来場頂きました。

「ADFミラノサローネデザインアワード」はNPO法人青山デザインフォーラム(ADF)が主催する世界のクリエイターやアーティストを対象とした国際デザインアワードで、毎年多くの応募作品が集まる若手クリエイターの登竜門とされています。

この「ADFミラノサローネデザインアワード2022」の本年のデザインテーマは昨年に続き『再⽣:re_』。

デザインの良さ(形状の美しさ、機能性、マテリアルの選択、使い勝手の良し悪し、ユニークさ)はじめ、シンプルさや機能性、時代を超越した存在感などを感じる作品が評価ポイントとなります。

そんな「ADFミラノサローネデザインアワード2022」において、優秀賞に輝いた作品はLisa Ogawaさん/Tomomi Kawashimaさんの「The beauty of wasting」。(Top Image)

 

〝持続可能な消耗品のための感動的なデザイン″や〝表面的な印象にごまかし逃げてしまったり、曖昧で捉え所のなさに翻弄されたりする事なく、しっかりと熟考し明瞭で確固とした回答を導き出した深い作品″〝面白い着眼点、素晴らしい発想力+閃きだけに満足せず、それらをしっかりと内包した美しい洗練された形体に落とし込められている″〝気候変動への解決策が世の中の最優先課題のひとつである現代において、私たちの生き方は消費方法から変えていかなければならないと理解することが重要です。 それと同時に、このプロジェクトは各個人のヒストリー(経験)について対話することを勧めている″〝非常にシンプルで美しく、概念的に強くて、大変思慮深いデザインである″など審査員からも非常に高い評価を受けての受賞となりました。

 

最優秀賞を受賞された小川さん、川島さんの作品が華を添えた2022年の合同展示会には例年通り、数多くのデザイン関係者、メディア関係者にお集まり頂きました。

今後の可能性が期待できる、有意義で貴重なイベントとなりました。

世界最大級不動産イベントMIPIM2022(不動産プロフェッショナル国際マーケット会議2022)でGARDEはプレゼンテーションを行いました!

3月15日から3月18日までの4日間、フランスカンヌにあるパレ・デ・フェスティヴァルにて〝MIPIM2022″が開催されました。

MIPIM(Marché International des Professionnels de l’Immobilier)は、フランスのリード・ミデム社主催で1990年より開催されています。欧州・中東を中心に世界各国から毎年3,000を超える企業の出展、また20,000人以上が来場する世界最大級の不動産見本市です。

不動産ビジネスに関わる世界各国のデベロッパーや建築家、地方自治体、投資家など、多種多様なプレーヤーが一堂に会し、企業立地や投資誘致、各国の都市開発技術や保有ノウハウの紹介、アピール、不動産投資に関する情報発信、意見交換等の場となっております。

イタリアに法人を持つGARDEは今回、CLUB ITALIA のメンバーとして3月16日、17日の2日間イベントに参加。イタリアパビリオンにて企業紹介や実績紹介などのプレゼンテーションを行いました。

2021年の開催はCovid-19により中止を余儀なくされ、開催が待ち望まれていた世界最大級の不動産イベントだけあり、会場は熱気に満ち溢れていました。インバウンド投資や都市開発の海外展開が再び活気を取り戻しつつあると言われている日本の不動産業界において、世界最大級の不動産イベントへの参加、各国の不動産関係者との交流は大変貴重であり、次なる展開への発起を確信させるものとなりました。

■イベントの様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■MIPIM公式サイト https://online.mipim.com/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オカムラ×GARDE 『グローバルオフィスデザインから考える、これからの働き方・オフィスづくりとは? ~変化に挑戦する~』ウェビナーレポート!

1/20(木)アジアを中心に海外でもオフィスデザインを行うOkamuraと外資系企業を中心にオフィスのデザインを行ってきたGARDEでオンラインセミナーを開催しました。

(株)オカムラ「WORK MILL」 編集長、山田雄介氏をモデレーターに先ずは(株)オカムラ グローバルデザインセンター川口健太氏より「~変化を恐れず、後押しするオフィスづくり~ 」をテーマしたプレゼンテーションにてセミナーはスタート。東南アジアでの事例を基にオフィスが“作業の場からコミュニケーションの場へと変革を遂げる”ために必要な要素をソフト、ハード両面から詳細にご説明頂きました。一例として、オカムラバンコクオフィスの設計においてはタイの環境や文化から生まれたアイデンティティや価値観の尊重として“バイオフィリックデザイン”の採用やオフィス完成後、僧侶が祈祷するなど大変、新鮮で興味深いお話を聴くことができました。

一方、GARDEからはデザイナーのフランチェスコが国内では導入後の推進、浸透が難しいと言われている「ABW/アジャイルワーキング」について「~ABW パイロットから学び得た課題解決~」というテーマでプレゼンテーションを行いました。パイロットプロジェクトABW/アジャイルワーキングの組み合わせは、コロナの影響で先行きに不安がある中においても“様々な働き方に応じたシナリオを試すことができる“、”失敗しても調整ができ、また比較的小規模予算で実施できる”、“有効性の検証と問題把握(PDCA)ができる”など利点も多く、特有の文化や環境が根強く残る日本国内のオフィスデザインにおいて今後、独自の進化・発展の可能性があることが期待できるものだと強く感じました。

各社プレゼンテーション後には「グローバルスタンダードとローカルスタンダードをどの様に共存させるのか」など熱いクロストークが交わされました。

両社のプレゼンテーションを通し①コミュニケーション、コラボレーション空間の確保。②多様なスタイルに適応できるスペース(遊び)の部分を用意する。ということは共通していると感じました。

1時間半に及ぶ長丁場にも関わらず、170名を超える皆さまにご参加頂いたことからも、如何に働き方の変化に対応したオフィス作りが注目され重要視されているかということを知ることができました。

さて、GARDEではWEBを中心にしたセミナーやイベントを数多く企画実施していく予定です。また、共催や貴社主催イベントへの弊社デザイナー出演依頼なども随時、受付けております。ご興味をお持ち頂けましたら是非、ご連絡ください!

 

 

 

 

 

 

■セミナー概要
タイトル:グローバルオフィスデザインから考える、これからの働き方・オフィスづくりとは?
~変化に挑戦する~
日時:2022年1月20日(木)15:00-16:30
方法:WEBセミナー(ZOOM Webinar使用)
ゲストスピーカー:株式会社オカムラ グローバルデザインセンター 川口健太氏
株式会社GARDE 月安崇徳、フランチェスコ・リストリ
モデレーター:  株式会社オカムラ WORK MILL 編集長 山田雄介氏

世界最大規模の家具見本市ミラノサローネ2021開催。GARDEは展示&プレゼンを行いました!

2021年9月5日から10日にかけ開催された 『Salone del Mobile.Milanoミラノサローネ国際家具見本市(以下、ミラノサローネ)』。ヨーロッパ中のメーカーやデザイナーが一同に会し、その年のデザイン・トレンドがどこよりも早く発信されるなどインテリアデザイン界で最もエキサイティングなイベントと言われています。

新型コロナウィルスの影響もあり開催が危ぶまれたが感染拡大防止のための各種ガイドライン順守を条件に開催となりました。

会期中、GARDE Italyオフィスにて展示、大型案件を中心とした最新の実績に関するプレゼンを行いました。GARDE Italyブースには100人を超える業界関係者にご来場頂き、(会場の外にも列ができるなど)大変熱い時間となりました。

レセプションでは、イタリアの美味しいドリンクや軽食を頂きながら、国内外の業界関係者の皆さまと大変貴重で有意義な交流を持つことができました。

ここでは、ほんの一部となりますが『ミラノサローネ2021』の様子をご紹介致します。

◆イベントの様子


GARDE Italyブース。多くの皆さまにご来場頂きました。

◆展示の様子

パネルやモニターなどでGARDEの最新実績をご紹介しました。

毎年、GARDEではミラノサローネ開催期間中、世界各国の業界関係者向けに数々の企画を実施しております。来年もまた、たくさんの皆さまに向け最新のGARDEをご紹介させて頂きます。

中国の百貨店およびSC関係者を対象に行われた「寧波阪急サロン」レポート

2021年4月16日にオープンした阪急百貨店の中国第一号店「寧波阪急」。クールジャパン機構のもとに展開されるプロジェクトのひとつとして、2017年のスタート以来、さまざまな紆余曲折を経、実に4年の歳月を費やし開業に到りました。GARDEは本施設の外装および施設内デザインを手掛けました。

これまで2008年開業の西宮阪急、2011年開業の博多阪急、2012年にはうめだ本店の建て替え開業と、いくつもの開業プロジェクトに携わってきたGARDEは、今回『百貨店の強みと SC の強みを併せ持つ中国初の体験型 “デパートメント・モール”』をコンセプトに、新しい商業施設の創出を実現。大型商業施設としてはこれまでに例を見ないほどの好調なスタートを切り、その注目度は日々高まりをみせています。そこで業界内からの熱いリクエストに応え阪急百貨店が、2021年5月28日「新たなスタイルの商業施設開発成功の鍵」についてセミナーを開催。現地の百貨店およびSC関係者約80名が参加する中、コンセプトワークからデザインを手掛けたGARDEもプレゼンテーションを行いました。

当日はデザインディレクターを務めた、山本豊が日本からリモートにて登壇。こちらでは、山本が語った寧波阪急のデザインについて一部ご紹介します。

◆以下山本豊スピーチ内容を抜粋

• コンセプト
コンセプトづくりにあたり、念頭にあったのは大きく2つのことでした。一つ目は、寧波は今後まだまだ開発が進む新都心エリアであることから、人々が集い、心地よく過ごせるオアシスのような場所であること。二つ目はジャパンコンテンツの発信。それは単に日本の伝統的文化をそのまま表現するのではなく、モダンに昇華したデザインとして取り入れることです。
そこから生まれたコンセプトは「J FOREST GARDEN」。コンセプトの中身は「J CULTURE」=日本の伝統文化、「NATURE」=自然モチーフ、そして「MODERN」=現代的の3つの要素です。

• フロア展開
寧波阪急の売り場面積はうめだ本店の約2.5倍。広い売り場をお客様が飽きずに回遊いただけるような全館の空間構成にとことんこだわりました。
1フロアがあまりにも広すぎるため、1つの世界観だけでは退屈させてしまう可能性があります。そこで、3つのゾーンに分けることで回遊する楽しさを創出。各ゾーンの中島エリアは、導線にとらわれないダイナミックな天井デザインを施すことで、ゾーンの変化を強調しています。

また横方向だけでなく縦回遊の楽しさを演出するため、フロアごとに異なるデザインテーマを設定し、縦に広がる異なる世界観の体験が楽しめる空間を演出。中央ゾーンに位置する2F~3Fの吹き抜けで繋がる広場や、館全体の目玉でもある4F~7Fの慶典広場などを縦軸の中央コアと位置付けました。4F中央ゾーンの吹き抜け空間(慶典広場)に設置した直径28mの巨大木組ドームは、日本建築の伝統技法の木組技法から着想を得、日本の伝統技法をモダンに昇華してデザインしました。この慶典広場は大階段でお客様が寛いだり、世界の様々なモノ・コト・文化を発信する大掛かりなイベントを行うなど、館の中心的な場所です。このドームを目当てに人が集まり、それぞれの記憶に刻まれる象徴的な空間になるようデザインしました。

4F中央ゾーンの慶典広場

• 外装デザイン
お客様を迎え入れる外装デザインは、「J FOREST GARDEN」の象徴である自然の豊かさやホスピタリティを感じていただける、印象的でなおかつ親しみが持てるデザインを目指しました。
上層部のカーテンウォールは、自然をモチーフに『水と森』をイメージし、流れる水や森を大きくとらえた時の山々の稜線など、自然で柔らかい流線形を表現しています。また光の演出により、陰影が美しく浮かび上がるよう設計されており、新都心の街のアイコニックな景観になっています。
下層部は森の木々をイメージして、枝葉を石のパターンでモダンに演出。人の目線の高さを意識して、上層部のダイナミックな表現から、ヒューマンスケールにデザイン手法を切り替えています。
寧波阪急の顔となる南北のエントランスは、阪急百貨店のDNAとも言うべき阪急エレガンスの象徴でもあるファサードを取り入れ、上質な阪急らしさを表現しました。
阪急百貨店のDNA(波、花々、星)をモチーフにした特注レリーフと、砂岩(クレママーフィル)で構成される、エントランスファサードデザインは、阪急うめだ本店の建て替え時に、阪急百貨店と共につくり上げたデザインで、阪急らしさを未来につなぐ大切な要素です。

外観

デザイン構成、導線の作り方、空間構成、色々な意味で今回のプロジェクトは、今までの阪急百貨店デザインの集大成となる大プロジェクトでした。
日本で育んできた歴史と伝統を昇華させ、寧波の地に誕生した寧波阪急。これからどんな新しい歴史を刻むのか、各方面からますます注目が集まっています。

物件情報: 
所在地: 中華人民共和国浙江省寧波市鄞州区海晏北路189号
商業延床面積: 17万6000m2(地上6階-地下1階)
テナント数: 380店舗

業務内容: 外装デザイン、内装デザイン

デザインディレクター
山本 豊 Yutaka Yamamoto
デザイン事業本部 デザイン1課 ディレクター
百貨店等大型商業施設・環境デザイン及びディレクションを中心に活動。阪急うめだ本店建替えプロジェクトでは売場環境デザイン、西宮阪急では統括ディレクションを行う。銀座三越全館改装では3・4Fのデザインを担当。海外ではソウルのDOOTA全館改装、PARKSONジョホールバル新店などを担当。2019年には新宿伊勢丹5F Watchエリアを担当。2021年開業の寧波阪急では統括デザインディレクターを担当するなど国内外の大型商業施設でのデザイン経験を豊富に持つ。

Scroll to Top