Ushio Shinohara, Black on White, 2025. Acrylic paint on unstretched canvas, 72 x 96 in.
《Autumn Sunshine》(2025年)
GARDEが手掛けるアートギャラリーGOCA by Gardeにて、現代美術家・篠原有司男、篠原乃り子、篠原アレックス空海の一家によるグループ展「Generations」を、2026年1月8日(木)より開催いたします。
GOCA by Gardeは、日本およびアジアのアーティストを世界へ紹介する拠点として、絵画、彫刻、陶芸など多彩な作品を展示するGARDE初の海外アートギャラリーです。日本およびアジアの現代アートをグローバルに発信する役割を担う、新たな文化発信の場を目指しています。
本展は、GOCA by Gardeの開館1周年を記念するとともに、2014年以来、篠原一家3名が揃って参加するニューヨークでの展覧会であり、GOCA by Gardeとの初のコラボレーション展となります。
戦後日本美術から現在に至るまで、日米を横断して活動を続けてきた篠原有司男と、その伴走者として独自の表現を築いてきた篠原乃り子、そして都市文化と同時代性を背景に新たな表現を展開する篠原アレックス空海。三者の作品が同一空間に並ぶことで、単なる回顧や家族展にとどまらない、制作行為そのものの継承と変奏が立ち上がります。
・篠原有司男
戦後日本美術を代表する前衛芸術家のひとり。ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズのメンバーとして1960年代の日本美術界に決定的な影響を与え、1969年以降はニューヨークのポストモダン・アートシーンに身を置きながら活動を展開。本展では、会期中に94歳を迎える篠原がGOCA開館1周年を記念して制作した新作《Black on White》(2025)を中心に、「ボクシング・ペインティング」シリーズおよび彫刻作品を展示します。
篠原乃り子(しのはら のりこ)
篠原乃り子は、物語性とユーモア、自身の人生経験を融合させた独自の視覚言語で知られる現代画家・版画家です。富山県生まれ。1972年に美術を学ぶためニューヨークへ渡り、以降、同地を拠点に制作活動を続けています。
2003年より制作を開始した代表的な連作「キューティー&ブリー」シリーズでは、コミック的な表現と半自伝的なキャラクターを用い、アーティストとしての自立、夫である篠原有司男との関係、創作をめぐる葛藤と日常を率直かつ軽やかに描き出しました。このシリーズは、個人的な物語を普遍的な視点へと昇華させた作品群として高く評価されています。
近年の作品では、自身の記憶や夢、身の回りの風景や動物などをモチーフに、より幻想的で詩的な世界観を展開。2003年および2005年にはニューヨーク国際版画コンクール「New Prints」に選出され、2007年にはジャパン・ソサエティ・ギャラリーで開催された「Making a Home: Japanese Contemporary Artists in New York」展に出品するなど、国際的に発表を重ねています。作品はウェルズリー大学 デイヴィス美術館・カルチャーセンターに収蔵されています。
篠原アレックス空海(しのはら あれっくす くうかい)
篠原アレックス空海は、具象表現と物語性を軸に、ストリートカルチャーや都市環境の感覚を取り入れた絵画・彫刻を制作するアーティストです。ブルックリンを拠点に、ダンボにあるスタジオを両親である篠原乃り子、篠原有司男と共有しながら、独自の表現世界を築いてきました。
ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)卒業後、使用済みの段ボールや電線、工業用プラスチック、新聞紙など都市の廃材を用いた彫刻作品や、ネオンカラーとジェスチャー性の強い筆致による絵画作品を展開。スケートボードやバイクといったモチーフに象徴されるスピード感、消費社会、都市文化の記憶を、個人的な物語として昇華しています。
2009年には、ニュージャージー州サミットのビジュアル・アーツ・センターで開催された展覧会「New Tale of Our Age」(吉本みどり、アイリーン・ワン共同キュレーション)に選出されるなど、アメリカおよび日本で継続的に作品を発表しています。1992年にニューヨーク・デイリー・ニュースおよびマーク・ロスコ財団(The Mark Rothko Foundation)主催のマーク・ロスコ賞を受賞。
タイトル「Sprouting in GreenPoint」は、松山スタジオが拠点を置くニューヨーク・ブルックリンのグリーンポイントという、多様性と創造性に満ちた土地を象徴しています。“Green”は若さや生命力、成長を、“Point”は出発点や焦点を意味し、この二つの言葉の融合は、アーティストたちが自らの根を伸ばし、未来へと向かう瞬間を表現しています。グリーンポイントで育まれた才能が世界へと広がり、次の時代を彩るアーティストたちが力強く成長していく——その希望とエネルギーが、このタイトルには込められています。
GOCA by Gardeは、本展を通じて、松山スタジオで経験を積んだ日本人若手アーティストたちが世界に発信する創造の軌跡を称え、応援します。
タイトル :「Sprouting in GreenPoint」
期間 : 2025年11月20日(木)~12月20日(土)
住所 :GOCA by Garde 515 W 23rd St, New York, NY 10011
入場料 :無料
公式サイト:https://www.goca.gallery/
そのようなチェルシーという舞台において、GARDEはこれまで築き上げてきた空間デザインのノウハウと、アーティストとのネットワークを最大限に活かし、アートを愛する人々が集い、交流する場を創出します。そして、GOCA by Gardeが生み出す新たなインスピレーションと可能性が、アートを通じて社会にポジティブな影響をもたらすことを期待しています。