Project

マレーシア随一の観光地ペナン島最大級の話題の飲食街〝Gurney Food Hall″

マレーシア随一の観光地であるペナン島にある島内屈指のショッピングモール、Gurney Plazaの新たな高級フードホール〝Gurney Food Hall″の内装設計をGARDEが手掛けました。また本物件において、「アジア パシフィック プロパティ アワード2021-2022」のインテリアデザイン部門/レジャーインテリアカテゴリーを受賞しました。

2020年10月にオープンしたGurney Food Hallはペナン島最大の高級フードホールとして急速に好評を得ており、最大キャパシティ600人を誇る、今最も話題のフードホールです。マレー半島の西方、マラッカ海峡に位置するペナン島は古くから交易船の寄港地として栄えていたことから、東南アジアにおける最も重要な集散地として様々な文化を取り入れながら独自の発展を遂げてきた地域。食においても多種多様で、常に世界の美食の街ランキングの上位に選ばれるなど豊かな食文化が魅力の街です。

そんな街の歴史と食文化が深く関わりあうこの地に新設されたフードホールのデザインにあたり、与えられたテーマはペナン島の文化、食、芸術が伝わる、洗練された空間。そこで私たちは街が豊かになり発展を遂げてきた象徴であり街のアイコンとも言うべき「埠頭」「港」「パーム」「パティオ」で4つにゾーン分けし構成することを考えました。

まず、「埠頭ゾーン」は商人がペナン島に足を踏み入れる最初の場所。クールで清々しい海の青さとアーチ形の入り口がお客様を出迎えます。次に「港ゾーン」はペナンの工業地帯を象徴する賑やかで活気のあるエリア。そして「パームゾーン」は、ペナンの豊かな自然を伝統的な手工芸品で表現。暖かみのある落ち着いた空間です。最後に「パティオゾーン」は、たっぷりと日差しの降り注ぐ心地よいスペース。どのゾーンを選んでも、おいしい食事とともにペナン島の風景も体感頂けるものとなっています。

埠頭 街灯と建物案内板、フロートガラスの浮き玉

 魚やパドルをモチーフにた装飾品

パーム 天井から吊られた緑樹や籐のランプ

パティオ 抽象的な木のオブシェと光のカーテン

アジア パシフィック プロパティ アワード2021受賞!
Interior Design部門 Leisure Interiorカテゴリー

アジア パシフィック プロパティ アワードとは
International Property Media Ltd.が主催する「インターナショナル プロパティ アワード」のアジアパシフィック部門。アジアにおけるデザインアワードとしては、最も権威があり広く認知されている。アジア太平洋地域の25ヵ国・地域の商業、住宅用不動産の中から「開発」「建築」「インテリアデザイン」などのカテゴリー別に、優れた企業および物件を表彰しており、今年で27年目を迎える。約80名の専門家により、設計、品質、サービス、革新、独創性、持続可能性への取り組みに重点をおいて厳正に審査される。

業務内容
コンセプト立案、基本計画、基本設計、実施設計、設計監修

物件情報
Gurney Food Hall
オープン:2020年10月15日
所在地:4th Floor Gurney Plaza, Gurney Drive, 10250 George Town, Penang Malaysia
構造:地上4階(4階部分)

東京建物 本社機能の移転プロジェクト ~生き生きと働く人たちが新たなエネルギーを生むニュースタイルオフィス~

2020年東京建物の本社機能の移転プロジェクトにあたり、GARDEがコンセプト立案から、基本計画、基本設計、実施設計、監修を手掛けました。もともと本社を構えていた東京駅八重洲口前が大規模再開発プロジェクト対象エリアとなり、新本社ビル完成までの約5年間、そこからほど近い「東京建物八重洲ビル」に本社機能を移転することとなりました。これまで都心を中心に様々な大規模プロジェクトにおいて数多くのオフィスを提供し続け、グローバル都市「東京」の顔とも言うべき東京駅の真向かいに拠点を置く東京建物。そんな東京建物がつくる新たなオフィスとはどうあるべきなのか、私たちは真正面から向き合いました。

GARDEが考えるオフィスづくり
昨年、それまでは言葉だけは見聞きしていた「働き方改革」という概念がようやく現実のものとして定着し始めつつありますが、このプロジェクトは2019年にスタートしており、私たちは2018年頃から日本でも注目されるようになっていた ABW (Activity Based Working) という考え方をさらに踏み込んだ形でオフィスデザインとして具現化することを目指しました。

まず企業は働く人にとって快適な環境づくりをソフトとハードの両面で提供すること、それにより社員のワークライフバランス、もっと言えばQOLが向上し、より高いパフォーマンスを発揮することができるようになることで、企業としての生産性、業績の向上につながり、ひいては企業としてのサステナビリティを実現することができます。そこで働く人ひとりひとりが生き生きと輝き、そのエネルギーがチームや部署に波及しながらさらに新たな価値を生み出し進化していける空間としてのオフィスを創り出しました。

デザインコンセプト
GARDEが提案したのは、新たな“流れ”を生み出すオフィス。始まりは個人や小さなチーム単位で発生した小さいけれども勢いのある流れが、周囲を巻き込みさらに大きな流れとなる。そこで生み出された価値は街へと波及して、それはやがて街からオフィスにフィードバックされる、そんなイメージがこのデザインの根底に流れています。

流れをつくる仕掛けは様々な形で配置されています。固定席である必要のない部署のデスクはフリーアドレスとなっていますが、単に自由に座席を選べるというだけではなく、目的に応じて使える環境がいくつも設けられています。垣根を取り払って自由な動線を作ったり、あるところは相互の連携が自然に生まれるような開放感のある空間に、またあるところは適度に遮断することで集中力を高められる空間など、メリハリのある環境が作業効率を向上させます。

アトリエゾーン
クリエイティブな作業は、専門図書が並ぶ本棚に囲まれた創造力をかきたてる空間で。

パークゾーン
公園の心地よさを感じられる緑は、思考をリフレッシュする効果も。

スカンディアモス
癒しとなる天然苔の壁面がリラックスした空間をつくり、垣根を超えたコミュニケーションも可能に。

集中ブース
音を遮断した静かなブースは、集中力が高まって作業効率もアップ。
データを基にした快適な空間づくり
このオフィスのもう一つの特徴は、感覚的に美しく快適な空間であるだけではなく、データに基づいた分析によってその配置やキャパシティが決められているということ。このオフィス移設プロジェクトにあたり、東京建物様では事前に社員の時間ごとの在席率や滞在場所の分布、会議室の稼働率などのモニタリング調査、および社員へのWebアンケートを実施。様々な指標とともにマトリックスに落とし込むことで各スペースの診断、問題点のあぶり出しを行いました。その分析結果を設計へ反映することで実態に即した合理的な空間づくりができたと考えております。
業務内容
コンセプト立案、基本計画、基本設計、実施設計、監修
該当フロア:2階、3階、5階、7階、8階、9階、10階(※2階、3階、5階は一部分)
物件情報
所在地:東京都中央区八重洲1-4-16 東京建物八重洲ビル
規模:地上10階、地下2階
東京建物使用面積: 7,678.44㎡
移転時期:2020年5月~9月より順次
東京建物ワーカー数:約570名

ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8 ~人が集うことで何かが生まれる場所~

GARDEがホテル共有部空間のデザインを手掛けた「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8」。キャンバスは、人が集うことで何かが生まれる場所。そこに「ホテル」の名称はありません。それはキャンバスの方向性が従来のホテルらしい、格式や形式を伴った伝統的なものではないからです。「人が集う場所」として機能させること、そこにいるだけで何かが生まれる場所を提供すること、それがキャンバスのスタイルです。

2F CANVAS LOUNGE

M2F FLAVORS & SOUND CULTURE LOUNGE

今やニュースタンダードとなったコワーキングですが、キャンバスでは開業当初より趣味に仕事に自由で創造的な時間を過ごしていただける、上質で快適な空間を提供してきました。

まさに時代を先取りしていたキャンバスですが、実際お客様はどのように利用されているのか、また現在の取り組みなどについて、総支配人の関寛子さんに伺いました。

「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8は2021年3月20日に開業2周年を迎えました。非常に不安定な世の中ではありますが、無事にこの日を迎えられましたのも、国内外からのお客様、協力会社の皆様、地域の皆様、そしてホテルで働くスタッフ全員のおかげです。

私どものブランドであるキャンバスは、ロイヤルパークホテルズの中で革新的なスタイルのホテルで、例えばスタッフの服装や髪型が自由であることなどから開業当初は驚かれるお客様もいらっしゃいましたが、開業から2年経った今ではこの自由な雰囲気に居心地の良さを感じてくださるお客様も増え、私どものホテルを第三の居場所として使っていただいている様子を嬉しく思っております。

キャンバスのフィロソフィー(哲学)である「We have fun」「We think local」「We are connected」を体現すべく、泊まるだけの場所ではないホテルとして、スタッフたちも楽しみながら日々新しいアイデアを生み出しております。開業初年度は宿泊客や地域を訪れるお客様がつながる場所として定期的にイベントを開催しておりましたが、現在はオンラインでつながる場として主にInstagram上で不定期にイベントを開催しております。

ニューノーマルな時代、これからどんなことが出来るのか、楽しみにしております。まだまだ困難な日々は続くかもしれませんが、安心安全を第一としつつも、楽しみを忘れずにまいりたいと思っておりますので、今後もザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8をご利用いただけましたら幸いでございます。」自由で居心地のよい空間は、仕事に趣味にまさにもってこいの場所。人やアイデアが集う空間は連鎖を生み、何か新しいことを創造する原動力にもなることでしょう。気軽にゆったりと、自由でクリエイティブな時間を過ごしたい方には特にお勧めです。

13F CONCEPT ROOM

業務内容:ホテル共用部デザイン

ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8
開業日:2019年3月20日(水)
所在地:東京都中央区銀座八丁目9番4号
構造・規模:鉄骨造、地上14階、高さ47.7m
客室数:121室(3-13階)
付帯施設:1階カフェ、2階ラウンジ、プライベートキッチン、ミュージックライブラリー、フィットネスジム、13階コンセプトルーム、14階レストラン

THE ME~お客様本位を突き詰めると、ニューノーマルが見えてくる

2020年7月にオープンした、ファッションブランド「THE ME」第一号店。GARDEがそのコンセプト立案から施工までを手掛けました。

「量産を前提とした作り方は、しない。一人ひとりに合わせる。」というコンセプトのもと、S/M/Lなどサイズ規格された既製服を販売するのではなく、体型や好みのサイズ感、シルエットなど、一人ひとりの細かなこだわりを反映した一着をお届けする、全く新しいブランドです。お客様のオーダーをいただいてから洋服を作ることで、余計な在庫を持たず、「過剰生産/廃棄」という業界の課題を解決すべく、サステナブルなアパレルのあり方を目指しています。

 店頭では専門スタッフによるパーソナル接客で、最大90分間、専有時間/空間で、試着とサイズ/シルエット補正のみ行います。その場で決済の必要はなく、登録されたフィッティング情報はお客様専用のマイページで確認できるので、ご購入はじっくりご検討の上オンラインにて。注文後は、商品のお届けまで約2週間。「気兼ねなく納得のいくものだけを購入いただけるシステムなので、気軽にご来店ください」と、店舗責任者の前田さんはおっしゃいます。

一度の来店で、本当に自分にフィットする洋服を、納得いくまで検討し購入できる。まさにニューノーマルが求められるこのご時世、新しいリテールのあり方の一つを示しています。

店舗デザインコンセプト
‐Where I come to clear the FOG‐
だれしもが持つ、体に合った洋服選びに対するもやもやとした悩みを霧に見立て、その霧が晴れるような場所。THE MEのブランドカラーであるネイビーとシルバーをキーカラーに、スタイリッシュに仕上げています。また同時に、リラックスして洋服をお選びいただけるよう温かみのある素材や色使いを取り入れたり、デュアルコンセプトストアとして誰にとっても居心地のよいジェンダーレスな空間づくりにもこだわっています。

業務内容:コンセプト立案、基本設計、実施設計、施工

THE ME神宮前
オープン:2020年7月7日
所在地:東京都渋谷区神宮前6-31-11 iori表参道2階
電話番号:03-4233-4000
営業時間:11:00-20:00
定休日:火曜日
床面積:248.19㎡

北京の注目エリア“大興区”に誕生した次世代型ショッピングモール「JOY BREEZE」

中国の大手デベロッパーGRAND JOYが不動産投資会社GoHigh Capitalとの共同出資により、2020年12月北京市大興区に次世代型ショッピングモールの新たなブランドとして「JOY BREEZE」を開業。コンセプト立案から室内設計をGARDEが手掛けました。

大興区は2019年9月に開港した大型国際ハブ空港を擁し、急速に開発が進むエリア。おしゃれで上質な郊外型のライフスタイルを志向する20代後半から30代後半のリッチなニューファミリーが続々増えています。「JOY BREEZE」はそんな街の新たなランドマークとして、ニューファミリーのためのおしゃれで上質な、洗練されたライフスタイルを提供するショッピングモールとして誕生しました。

もともと敷地内に火神を祀る火神廟があったことに由来し、建物の建築設計コンセプトが「ランタン」であったことから、内装設計ではランタンの内に灯る「灯火」をテーマにしました。JOY BREEZEがこの街を明るく照らし、温かく包み込み、人々の暮らしを豊かにするというメッセージが込められています。アトリウムにはランタンに見立てた吹き抜けがつくられ、「火の揺らぎ」や「立ち上る熱気」などをデザインモチーフに、上昇する縦軸の空間がダイナミックに広がります。

新たな時代の息吹を感じさせるJOY BREEZEは、この第1号店を皮切りに今後さらなる展開も予定され、北京のみならず全国から注目を集めています。

業務内容
コンセプト立案、基本計画、基本設計、実施設計、監修

北京大興JOY BREEZE
オープン:2020年12月25日
所在地:北京市大興区黄村東大街38号
構造:地上7階、地下1階
延床面積:約150,000 ㎡(駐車場面積含む)

Scroll to Top