Project

北京西単大悦城2F・宝飾テーマゾーンのインテリアデザインをGARDEが手掛ける!

2021年9月30日、北京都心部にあり、有数の商業エリア・西単に建つ西単JOY CITY(大悦城)の2Fに新たに宝飾ゾーンが誕生しました。JOYCITYはGrand Joyが中国全土に展開するショッピングセンターであり、西単JOY CITYはその中でも売上と知名度が特に高い中核店舗です。

今回弊社は、若者層をメインターゲットに据えた宝飾品ブランドを施設の一角に集約させたブランド編集テーマゾーンの、基本計画、基本設計、実施設計、設計監修を行いました。従来の宝飾売場の様な、高級感を重視し、重厚感、クラシカルな空間作りといった若年層が敬遠しがちなブランドイメージの空間デザインを払拭し、気軽に立ち寄れるカフェスペースなどをブランドミックスし、多様性を持ったマイファーストスペースを創出しました。

デザインコンセプトのキーワードは、宝飾品が持つ特性から導き出した①Mine(採掘/私の)と②Shine(宝飾品の輝き/人生の輝き)とし、そこに“柔らかさ”、“明るさ”、“清潔感”、“落ち着き”を感じる坑道をイメージした空間を作りだすことでゾーンとしての一体感を表現しました。

一方で、各ブランドが持つコンセプトや空間表現も失わないことも意識し、ゾーンとしての統一感と各ブランドの個性を両立させ、新たな空間を完成させました。

◆デザインコンセプト

今までにない新たな空間づくりと、それがいかに商業施設と融合できているかがデザインを考える上におけるインスピレーションの源です。今回、宝飾品が持つ特性から導き出した①Mine(採掘/私の)と②Shine(宝飾品の輝き/人生の輝き)をキーワードとしそこに“柔らかさ”、“明るさ”、“清潔感”、“落ち着き”を感じる坑道をイメージした空間を作り出すことをデザインコンセプトとしました。

◆デザインキーワード

#1.Mine(採掘/私の)

Mine”には “採掘”という意味だけでなく「私の、私の専用の、私の家族」という意味もあります。この空間が、ここに訪れたその方自身やその方の大切な人、大切な家族にとっても特別な思い出が見つかるような、身近で温かみのある空間でありたいと考えました。そのために、心の一番やわらかいところに触れるような、やわらかくてエレガントな演出を空間に施しました。

#2.Shine(宝飾品の輝き/人生の輝き)

貴金属の特別な輝きをはじめ、意志、活力、神秘、未来を導き出す人生の輝きの意味も持たせました。ゴールドジュエリーが放つ輝きは、雲の隙間から放たれる光と光点により空間に表現しました。

◆空間演出

空間全体には巧みにリボンを活用。曲がりくねる坑道がリボンのような柔らかさを加えることで訪れる人を自然にゾーンの奥へと導きます。誰もが探検・発見をするように枝分かれした各店舗へ引きつけられます。店内の光は、店先の間仕切りに設けられた不規則な大きさの穴から通路に漏れ出て輝きを放ちます。ゾーンは1つのアイランドショップとその周りを8つのリテールで構成しています。アイランドショップはリテールとカフェの組み合わせにすることで気軽に立ち寄れるカフェスペースも含めたBrandMiXの空間をデザインしました。入り口付近には誰でも利用できる共有スペースを設け空間を仕切らずオープンにすることでジュエリーエリアへ自然な動線を生みます。

また、美観の創造として、希望と未来を意味する小さな植物の景観を置き世界的に流行しているコロナウィルス感染拡大防止対策とコロナが1日も早く収束することへのメッセージを表現しました。常緑の自然苔を組み合わせて高低差のある丘を作り、パブリックエリアに点在させることで、シンプルでありながら神秘的で、静かさに癒される庭園風ショッピング体験空間を完成させました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■デザイナー紹介
亀川 真人  Masahito Kamekawa
デザイン事業本部 大型デザイン課 シニアデザイナー

百貨店、ショッピングモール等大型商業施設を中心に、国内外での実績多数。阪急梅田本店建替PJ 1F~3Fの基本計画、心斎橋大丸建替えPJ 4F~5F及びB1ファッション雑貨の基本計画・基本設計等に携わる。北京の商業施設JOYCITYの“Joy Yard”でAsia Pacific Property Award 2016、またJOYCITYの2F靴売場でArchitizer A+ Award 2017のArchitecture+Brandingカテゴリーで特別賞を受賞。直近の実績としては、蘇州Joy Breezeの基本計画、北京Joy Breezeの基本計画・基本設計等がある。

 

■業務内容

基本計画、基本設計、実施設計、設計監修

■物件情報

名称:北京西単大悦城 2F宝飾テーマゾーン

正式開業:2021年9月30日

所在地:北京市西城区西单北大街131号

区画面積:2F 1700㎡

 

 

延吉百貨大楼(Yanji Department Store) 6階キッズ、リビングフロアのリノベーションデザインをGARDEが手掛ける!

吉林省内の延边自治州、延吉市にある高級百貨店「延吉百貨大楼」は、コロナ禍においてもエリアトップの収益を誇り、延吉市を代表する百貨店です。

そんな延吉百貨大楼(Yanji Department Store)がフロア毎のリノベーションプロジェクトを始動。最初の改装フロアとなる6階フロアにおいてGARDEは基本計画、基本設計、実施設計、設計監修、照明設計を行いました。

6階は元々リビング関連商品のみで構成されていましたが、そこに建物と建物の間のブリッジに設置されていたキッズ関連商品売り場を移転することで、ファミリー層をターゲットとし、家族で訪れたくなるリビング、キッズフロアへの昇華へつなげました。

今回、フロアを大きな家と捉え「Resort House=大人も子供も 楽しみながらくつろげるリゾート感のあるみんなが集うおうち」というデザインコンセプトを立てました。そこに“包み込むような優しいフォルム(Soft Form)”、“自然を感じる素材(Natural Material)”、“温かみと開放感を感じる光(Sun Light)”といった構成要素とゾーン毎に異なるテーマを持たせることで、統一感がありながらも様々な”部屋”を行き来し、楽しく回遊している様な空間を構成しました。

全体を通し淡い色を使用することや、丸みのあるフォルムの採用、木を多用することなどで、構成要素である“包み込むようなやさしさ”や“自然を感じる素材”“あたたかみと開放感”を演出しています。

リビングゾーン、キッズゾーン共に、天井意匠の切り替えにより、寛ぎと温かみを感じるリゾート感のある家のような空間を構築しています。

リビングゾーンは温かみのあるフローリング、自然を感じるタイル、木と左官の素材感と風通しの良さを感じる意匠照明、一方キッズゾーンは特徴的な造形と淡いカラーリング遊び心のある天井デザインを採用したPOP UPな空間、天井から降り注ぐ葉を感じながらお散歩気分で歩く中庭をイメージした空間、照明をモチーフにした柱で明るくて温かな子ども用リビング空間、適度な仕切りと温かみのある木で作られた子ども部屋空間、陽の光のような柔らかな照明により屋外の遊び場の様なテラス空間とまさに、家族で集いたくなる空間が誕生しました。



■デザイナー紹介

山本 豊 Yutaka Yamamoto
デザイン事業本部 事業部長 シニアディレクター

百貨店等大型商業施設・環境デザイン及びディレクションを中心に活動。阪急うめだ本店建替えプロジェクトでは売場環境デザインを手掛け 西宮阪急では全体ディレクションをおこなう、銀座三越全館改装では3・4Fのデザインを担当。海外では ソウルのDOOTA全館改装、PARKSONジョホールバル新店などを担当。2019年には新宿伊勢丹5F Watchを担当、2021年開業の寧波阪急では統括デザインディレクターをおこなうなど 国内外の大型商業施設の経験を豊富に持つ。

若山晃久/Akihisa Wakayama
デザイン事業本部 大型デザイン1課 チーフデザイナー

国内の設計事務所にて、大型商業施設のデザインに従事した後、2021年ギャルドに入社。百貨店等大型商業施設を中心にデザインを行う一方、専門店等も多数手がける。
現在はアジアのプロジェクトを中心に幅広く活動を行っている。

■業務内容

基本計画、基本設計、実施設計、設計監修、照明設計

■物件情報

名称:延吉百貨大楼6Fリノベーション(キッズ、リビング)
正式開業:2021年11月20日
所在地:吉林省延吉市光明街608号
区画面積:6F 7,567㎡

2021年9月30日(木)中国・天津に新たなショッピングミュージアム 仁恒(レンハン)伊勢丹A館がグランドオープン。共用部のデザインをGARDEが提供。

経済成長著しい中国でも有数の大都市・天津に誕生した仁恒(レンハン)伊勢丹はA館・B館・C館の3館の商業施設(A館:7層/B館:2層/C館:7層)とレジデンス(A館・B館の上層部)、オフィス(C館の上層部)で構成された商・住・職一体型の大規模複合施設です。3つの館は、連絡通路によって往来できる構造で、各館の地下には駐車場も完備されており、お客さまにとって回遊性・利便性の高い構造の商業施設です。

また、地下鉄2号線「東南角駅」直結という好立地で、地下鉄4号線(2021年末開業予定)後には更なる集客が見込まれています。周囲1Km圏内には天津有数の高級住宅街や中国一流企業が集積するオフィスビル、北部には「古文化街」、東部には「イタリア街」など観光地でもあるため、天津の新たなランドマークとなることが期待されています。

9月30日(木)にグランドオープンを迎えたA館は食品からライフスタイルまで多くのカテゴリーが網羅され、中国でも人気の高い日本のコンテンツ、商品が豊富に揃います。「ショッピングミュージアム-Value Up Your Moment-」をコンセプトに、全てのお客さまにとって価値のある時間、生活をより豊かにするお手伝いができる空間のご提供、お客さまの記憶に残る新しいショッピング体験のご提供を叶える空間となっています。

今回、弊社は「Quality of life~顧客の新しいライフスタイルのヒントとなる場の提供~」と言うMALL CONCEPTを受け、B2F 1F 3Fにおいて上質で洗練された百貨店の要素と多様なニーズに応えるショッピングセンターの要素がクロスオーバーする空間=「Shopping Museum」のフロアコンセプトから計画・設計を行いました。

また、Store Design Conceptは「ライブエクスペリエンス・MUSEUM」とし、各フロアにテーマゾーンを設けテーマにあった演出を施すことで世界観の訴求や専門性の強化を図りました。一例として、1F化粧品フロアではデジタル体験型ストア導入による近未来的美容体験を実現。併せて、フロア全体を曲線的な形状にすることで“女性的な優しさや温もり”、“近未来感”を表現すると共にフロアを回遊する楽しさの演出につなげました。いつ来ても何か新しい発見に出会える、ここに来ること自体が楽しみな空間が完成しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■業務内容
B2F・1F・3Fのフロア設計:基本計画、基本設計、実施設計、監修、建設調整 その他のFFE提案。
B2Fスーパーマーケット/B1F自主売場/2F自主セレクトショップ/3F自主売場(玩具、靴)/4F VIPラウンジの基本計画、基本設計、実施設計、監修、建設調整 その他のFFE提案。
■物件情報
名称:仁恒(レンハン)伊勢丹
正式開業:2021年9月30日 ※A館のみ
所在地:中華人民共和国天津市南開区東馬路137号、139号
店舗面積:約58,000㎡(A館:地下2階、地上5階)

中国の次世代型ショッピングモール蘇州JOY BREEZEが開業!

昨年12月にオープンした北京大興JOY BREEZEに続き、2021年9月25日に蘇州JOY BREEZEがオープンしました。

蘇州JOY BREEZEは急速に開発が進む蘇州北エリアに建設された、住宅と商業スペースを有する大型複合施設。20代から30代のリッチなニューファミリー向けに、上質で洗練されたライフスタイルを提案しており、国内外のラグジュアリーブランドや、レジャー、エンターテインメント、レストランなど、様々なテナントが軒を連ねています。また地下フロアは地下鉄に直結しており、4,000台以上収容可能な駐車場も設置され、当エリアの活性化を担うショッピングモールとして、周辺の豊かな自然にも溶け込み街を形づくっています。

GARDEは北京大興同様、室内設計の基本計画、基本設計、実施設計、監修、建設調整を手掛け、FFEの家具や植物の緑をふんだんに取り入れています。

デザインコンセプトは、「Connected」。日本の建築にある「空間を超越する美学」に基づき、外と中を厳密に区切らず、「間」のある空間をつくることで、豊かさや安らぎ、心地よい空気感といった「調和」が生まれ、自然を感じ共生する商業空間をつくり出しています。

また自然の中の流動感や躍動感を、JOY BREEZEのDNAとも言うべき「Flowing」、「Natural」、「Organic」をモチーフに表現。館内でも一際目を引く3つの大きな吹き抜けは「水の流れ」、「風の流れ」、「大地の脈動」をデザインテーマに繊細なディテールを用いながら美しく、ダイナミックな空間を演出。異なる3つのシーンを作ることで飽きさせず、楽しみながら回遊頂くことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

業務内容
室内設計:基本計画、基本設計、実施設計、監修、建設調整
その他のFFE提案

物件情報
名称:蘇州JOY BREEZE
正式開業:2021年9月25日
所在地:中国江蘇省蘇州市相城区
経営階:地上6階、地下1階
建築面積:約180,000 ㎡(室内設計共用部は約30,000㎡)

中国・蘭州国芳百貨および東方紅プラザ地下ショッピングセンターの大規模改造プロジェクトをGARDEが手掛ける

蘭州市は中国北西部に位置する甘粛省の省都。その市内中心部にある東方紅広場に隣接する国芳百貨は、ショッピング、レジャー、エンターテインメント、レストランを融合させたモダンな大型ショッピングモールです。その来客数と世界の名だたるラグジュアリーブランドのラインナップは市内最大で、世界のファッションマーケットの今を発信しています。

今回のプロジェクトは、2022年開通予定のメトロ1号線と直結する計画が進められている国芳百貨と東方紅プラザ地下ショッピングセンター両方の地下階を一体的に改造するという大規模なものでした。

•百貨店側

靴売場 ~円形動線からダイナミックな円形空間創出~
入口となるESCホールから非常に奥行きの深い売場だったため、円形動線をつくることで奥行きの深さが負担にならず自然に回遊できるように設計しました。またこの動線形状を天井意匠にも連動させることで、円形空間を強調しています。さらに天井円形意匠は、中央を一番低く外側に向かうほど高くなるよう設計。空間の中央から外側に向けて大きく広がっていくような、ダイナミックな空間を創出しています。柱も空間を分断しないようそのデザインや配置が計算され、ゆったりとスムーズに買い物を楽しめるよう工夫されています。

ジュエリー売場 ~女性らしい煌びやかな主動線~
空間のメインエリアとして、中心部の店舗は高さを抑えて、ジュエリーを眺めながら回遊できる動線をつくりました。また天井にはキラキラと光が漏れるようなデザインを施し、ジュエリー売場らしい華やかさを強調。

最奥のテナントまでスムーズに回遊できるような空間を演出しています。

•ショッピングセンター側

デザインコンセプトは、「Natural Geometric Shapes」。もともと蘭州市は石炭など鉱物資源の豊富な土地であったことから、都市の資源をデザインモチーフとすることで、蘭州らしさを演出。通路全体はシンプルなデザインで、通路が交わり、分岐するエリアをデザインポイントとして、”Geometric Shapes”を強調することでメリハリのある空間に仕上げています。それにより各店舗のイメージを活かしつつ、売場全体の一体感の創出につなげました。

シンプルな通路デザイン

Geometric Shapesをモチーフにした通路の交差エリア

業務内容
コンセプト、基本計画、基本設計、実施設計、監修

物件情報
所在地:蘭州市城関区広場南路4-6号
面積:24,870㎡(国芳百貨の延床面積は90,000㎡)
竣工:2021年5月

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