香港No.1デベロッパーHenderson Land “BAKER CIRCLE ONE”のクラブハウスデザインをGARDEが手掛ける!

香港No.1デベロッパーであるHenderson Landがホンハム地区の大型再構築複合プロジェクト“Baker Circle”のファストフェーズであるBAKER CIRCLE ONEのクラブハウスのデザインをGARDEが手掛けました。

〝Blooming″(=咲く)をコンセプトにしたクラブハウスには、“和”を感じる要素を採用。ミニマルで新鮮なシェアスペースをデザインしました。

6月21日(火)には香港メディアに向けた大規模なプレス発表も開催され、GARDEからも取締役の室とデザインディレクターの齋藤がリモートで参加しました。

ということで、今回はデザインを担当したデザインディレクターの齋藤新にBAKER CIRCLE ONEのクラブハウスのデザインについてインタビューを行いました。

■デザインコンセプトについて

先ず、クライアントから日本をモチーフにしたデザインが出来ないかという要望を受け、普通に和の空間を香港で再現しても色物になってしまうので、日本的な要素を取り入れた一風変わったデザインを提供することにしました。

その中で光の陰影をキーワードにしながら、花びらの様な有機的な空間に包まれる、エレガントな空間をデザインしました。365日の時間や季節の移ろいを感じる…そんな空間です。そこで〝Blooming=私のプライベートな花園に咲く花″をデザインコンセプトに、そして花びらの柔らかでエレガントなカーブをモチーフにその、流動的で優しい雰囲気を素材感、色味、照明により演出しました。

例えば、あまり強い照明は用いず、間接光を多用したことがあげられます。壁面や天井は可能な限りシンプルにし、そこに間接光が映し出した花びらや緑の陰影が広がることで空間に深みのある安らぎを与えました。

もちろん、それぞれの季節の環境的な影響は受けるものの、それをプラスと捉え、季節や時間の変化により生まれる一瞬一瞬をご体験頂くこともお楽しみ頂ければと考えています。

■Baker Circle Oneのクラブハウスデザインの特徴

友人や家族、住人たちが思い思いのスタイルや趣味趣向で利用することができるよう、3棟それぞれに異なる機能や目的を持つシェアスペースをデザインしました。屋内にはヨガスペースやライブラリーといったカルチャーアクティビティ…、屋外には屋上庭園やフルーツガーデン、BBQサイトやプレイグラウンド、アーバンファームなどと言ったアウトドアアクティビティ…。非常に個性的で且つ満足度の高い空間が完成しました。

■ラウンジデザインについて

(Image1)

今回、3棟それぞれのラウンジをデザインしました。今回は、うち2棟のラウンジデザインについてお話します。

まず、1棟目のデザイン(Top Image)ですが、こちらは、自然の持つ生命力そのままを描いたかのような美しい桜の木が印象的な屋外と屋内は敢えて仕切らず、一つの大空間に見立てています。屋外と屋内の境を無くすことで、狭い香港の住環境の中で最大限に広く豊かに使えることを念頭に計画しました。また、利用者の多様な用途を叶えるため、壁側はマルチファンクションウォール仕様にしました。多様な使い方に応え、空間をシェアするという事が色濃く出ている点となっています。また、3Fのルーフトップガーデンに続く階段は大胆に曲線デザインとすることで空間に柔らかさを表現しました。

次に、2棟目のデザイン( Image 1)ですが、より和を感じることが出来ることを意図してデザインし、格子や行燈風の壁面、荒々しい仕上げの石などを使用することで陰影をさらに強調したデザインとなっています。

フローリングと天井のデザインは敢えて切り替えることで、空間にメリハリを持たせ心地よく時間を過ごすことができ、安らぎを感じる空間を完成させました。

■Yoga Roomデザインについて

カルチャーアクティビティの一つとして、ヨガルームをデザインしました。四方が見渡せる大きな窓からはたくさんの自然光が注がれ、また明るさを抑えた照明と曲線的なデザインが印象的な天井からは開放感がある柔らかな光が心身を柔らかに包みこみます。

また、木の温もりを感じるフローリングは身体だけでなく心もリラックスできる天空のヨガスペースと言えるかもしれません。

■ライブラリーデザインについて

全体をアースカラーで統一した空間には、フィン状の壁面や波状の格子、花びらを模した天窓を採用しました。天井からは水面の輝きに似たキラキラとした自然光が降り注ぎ、緑溢れるフルーツガーデンのあるバルコニースペースからは植物たちの呼吸を感じることもできます。大都会にいながら、自然に包まれたような贅沢体験が叶う空間を創り出しました。

■アートスペースデザインについて

木をベースにしたシンプルな空間には柔らかな自然光が差し込み、様々なアート作品とともに、ゆっくりとした時間の流れを感じて頂けると考えています。
ラウンド状のパーツを組み合わせた天井や木製の椅子などを採用することで、子どもの頃に庭先で自由な創作をしたことを思い出すような、遊び心を盛り込みました。
日頃の喧騒を忘れ、心を落ち着かせることができる優しい空間になればと考えデザインしました。

■Staycation Roomデザインについて

まだまだ、自由な海外渡航が制限される中、非日常体験を味わえる〝和″を体験頂ける空間をデザインしました。畳や格子、和紙照明など視覚、嗅覚ともに〝和″を感じる素材を採用することで、ミニマルで無駄のない〝和″を表現することにつなげました。

■ジムスペースデザインについて

大きく開けた窓からは燦燦と外光が差し込み、外装部分にスカイライトを設けることで、開放感のある空間としました。日差しの調整にはローマンシェードを採用することで、光の量を調整するようにしました。
柔らかなカーブをアクセントにした壁は日本の屏風をモチーフにしています。ここでも〝和″を感じて頂ければと考えています。

■Desiner Profile

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