お寺に泊まる文化体験「宿坊」のいろは

寺社に宿泊しながら日本の伝統文化を体験することができる場所「宿坊」。
この記事では、宿坊の魅力ついて紹介していきます。

宿坊の起源

遡ること平安時代(794〜1180年)。宿坊は寺社へ参詣する貴族への宿泊施設として誕生したことが起源と言われています。その後、鎌倉時代~江戸時代(1180~1868年)という時の流れを経て、僧侶や参詣者のための宿泊施設から、一般庶民にとって馴染のある娯楽へと変化していきました。
そして昨今、宿坊は現地民だけの居場所ではなく、海を越えて外国人観光客の異文化体験としても人気を博す施設となっています。

宿坊の見どころ

一般的な宿泊施設とは異なる宿坊。その魅力はやはり、お勤めや修行、精進料理などの非日常的な文化体験を味わえることでしょう。
施設により内容は異なるものの、宿坊での体験は以下のような例が挙げられます。

・お勤め-僧侶によるお経の読みあげ。ご先祖供養や家内安全を祈念する儀式。
・瞑想-心を静め呼吸を整えることでリラックスした状態を作る。
・座禅-姿勢を正して坐った状態で精神統一(瞑想)を行う。
・写経-お経の書き写し。一文字ずつ丁寧に写すことが大切。
・写仏-仏さまの絵図を下絵に描き写しを行う。
・滝行-滝の水流を全身に受けることで心身を鍛錬する修行。
・精進料理-仏教の教えに基づく、肉類、魚類を使わない植物性の食事。

これらの体験は非日常という特別感だけでなく、体験者の心身にも良好な効果をもたらします。
写経、写仏などの作業は集中力を高め、瞑想や座禅はストレスや不安の軽減により心を落ち落ち着かせる働きがあります。また世界でも注目されている精進料理は、野菜中心の料理であることから栄養バランスに優れたメニューが豊富なことでも知られています。

歴史が創り出した唯一無二の空間

日本最古の寺院は1400年の歴史を持つと言われています。日本の伝統建築である社寺建築は一度建築すれば500年は存続し、地域に根付く歴史的建造物として長く愛されていきます。このような長い歴史を育み、その寺院ならでは魅力を創りあげていくのです。

宿坊を通じて、寺院の中には、普段は拝観できない重要な文化財を見る機会や体験するプランを用意しているところも数多くあります。
間近で歴史・建築・芸術に触れ、その中で寝食するという体験は五感を研ぎ澄ませ、自身と向き合う好機ではないでしょうか。

さいごに

日常の喧騒から離れ、静寂な空間で心身を癒す宿坊。
修行体験や精進料理などの日本文化の学びの場として、また、自然に囲まれた環境の中でゆったりとした時間の流れを感じてみるのも宿坊ステイの醍醐味です。

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